Okami
26 May 2013
この曲は大神絶景版をプレイしてすぐにiTunes Storeで購入したものです。一聴してすぐに、この五重之音調版「Reset」に魅せられました(当初はゲーム版サウンドトラックは発売されていなかったのです)。
しかし自分は今まで和風テイストな曲を耳コピした事がなく、また尺八という楽器の演奏の難しさもあってなかなか進みませんでした。
そうこうする内に風ノ旅ビトで弾きたい曲が幾つか出てきたので、この曲は一旦お蔵入りになっていました。
改めて日の目を見る事になったのは、五月二十五日に開催されたエレクトーンホイホイという生放送への参加慫慂のお陰です。
その前段階として、実はFFホイホイという同様の趣旨の生放送にFF XIIIの「サンレス水郷」で参加したのですが、その御縁で次回の企画にも誘って頂ける事に相成った訳です。
※生放送への参加というのが初めてで勝手が判らず、また新曲でもなかったためこの備忘録では特にお知らせは出しませんでした。
エレクトーンホイホイでは可能なら新曲撮り下ろしで参加して欲しいという依頼により、ふと思い出したのがこの曲でした。
時期的に仕事が立て込む月でもあり、全くの一から耳コピをして完成させる時間的余裕はなく、かといって折角の放送で紹介して頂くのに市販の楽譜の演奏も寂しい(序でに手持ちの楽譜で弾けそうな曲はほぼ制覇してしまって、新たに楽譜を買ってまで弾きたい曲もなかったのです)
この時点で聴音はイントロ部分と、メインフレーズの三分の一くらいが仮楽譜の状態で残っていただけでした。
蓋を開けてみれば短い期間しかないのが逆に功を奏したのか、何とか四月中に楽譜作成が終わり、曲データをお渡しできたのが五月頭でした。間に合わなかった時には、前に投稿した攻殻機動隊の「Follow Me」を提出する予定でした。杞憂で済んで良かったです。
イントロは聴音自体はすぐに済んでいたのですが、演奏するにあたっては一番悩んだところでした。
鳴っている音は尺八一本、ピッチの揺らぎに息の吹き込み、ベンドと、生楽器に特有の諸々を表現するのにかなり試行錯誤しました。
続いてピアノと三味線が応援に入りますが、このピアノの指使いが難しかったです。
自分は左手を大きく左右に振るような演奏方法は苦手で、特に今回はタッチ周りにも注意を払わなければならなかったので、慣れるまで大変でした。
くり返しのフレーズではタッチを若干強めに入れてあります。
ピッチダウンよりピッチアップの方が指への負担が大きく、この時点で既に右手が一杯一杯になっていました。
サビでは尺八の音と三味線の音はほぼ同じフレーズなのですがタッチを変えて弾きたかったのと、たった一カ所違っている部分を大切にしたかったので、敢えて足で演奏する事にしました。
これで左足もかなり限界に近付きました。
中奏ではバイオリンの音をピッチダウン状態で弾く事になったので、それ以外のタッチがふらふらにならないよう気をつけました。
フレーズ自体はゆったりしたものなので、ここで手足の疲労を回復させています。
足でピアノを、右手で三味線を弾くところでは丁度NEXT SONGとかぶってしまい、右フットスイッチが忙しい事になっています。
2:42からのフレーズが一番聴き取れず、原曲でのストリングスパートを全て削除し、違う音とコードを充てています。代わりに左足で三味線を弾く事にしたので、微妙に難しくなりました。
バイオリンソロではポルタメントの使いどころに注意しました。苦手の2nd EXP.もここで使っています。三味線の音を曲げているのですが、減衰音だけだと録音すると潰れてしまって曲げている感が余りなかったので、違う音も隠し音源として入れてあります。
二度目のサビでは左足に三味線の他、ストリングスも充てているので、一度目とは違った奏法で演奏しています。これが非常に足に負担がかかり、当初は通しで練習できませんでした。
くり返しではベースに主旋律をそのまま任せ、特徴的な尺八のアドリブを右手で演奏する事にしました。ホリゾンタルが大活躍しました。
ラストは両手足共疲労でいい具合に力が抜けていたので、そのまま柔らかく弾きました。ホリゾンタルで曲げ切れなかったところはglideで補助しました。
耳コピを始めた頃は尺八を擦れた音で、淋しさを表現する感じで演奏していたのですが、最終的に徐々に明るくしていく方向性に切り替えました。変えて正解でした。
実はまだ大神は最後までプレイしていません。耳コピに注力していたので余裕がありませんでした。
自分の曲に対する解釈が、果たしてゲームの世界観と合っていたのかどうか、これから確かめたいと思います。